人事部がタレントマネジメントシステムを使い始めるきっかけ5選


人事部がタレントマネジメントシステムを使い始めるきっかけ5選

タレントマネジメントシステムは、自社で働く社員の情報をデータ化して一元管理し、人事評価や、配置、教育などに活用するための機能を持つ人事管理用システムです。ここ数年、耳にする機会が多くなったこのシステムは、どのような理由で企業に導入されているのでしょうか。今回は人事部がタレントマネジメントシステムを使い始めるきっかけにフォーカスを当ててご紹介します。

人事部がタレントマネジメントシステムを使い始めるきっかけ

企業の人事部がタレントマネジメントを利用し始めるきっかけを、パターン別に4つ挙げてみます。もしも以下のような人事課題が生じているなら、タレントマネジメントシステムの導入を考えてみてもよいのではないでしょうか。
 

人材が増えて全体の把握が難しくなった

社員の数が急増し全体の把握が難しくなったという企業も、タレントマネジメントシステムを導入するタイミングにあるといえます。
 
社員数が増えた、あるいは拠点数が増えて働く環境が分割されたというときでも、タレントマネジメントシステムは人事データの一括把握と一元管理を可能にします。
社員に関する情報をデータベース化してシステム内に格納することで、いつでも参照・分析して効率的な評価・配置・教育を行うことができます。
また、社員数が増えたことにより起こりがちなコミュニケーション不足やエンゲージメントの低下についても、タレントマネジメントシステムでのサンクスポイントのやり取りやパルスサーベイによって改善が可能です。
 

評価システムを刷新することになった

人事評価のシステムの刷新方針が決まったことを機に、タレントマネジメントを導入する企業も増えています。
 
システム刷新の理由は多くの場合、人材流動化が進んだ今の時代にフィットした評価システムを構築したいというものでしょう。終身雇用・年功序列の時代から継承されているような人事評価・人事考課のやり方では、社員個々の能力・実績・キャリアプラン・働き方への志向などは十分に反映されにくいといえます。
タレントマネジメント導入により、旧来型人事評価の課題を解決し、かつ成果主義のみにも偏らない柔軟な評価システムを作り上げることができます。
 

離職率の改善が人事の目標になった

離職率を低減させることが課題となっている場合も、タレントマネジメントシステム導入が好ましい影響をもたらす可能性があります。
 
離職率を下げるには、従業員満足度や従業員エンゲージメントを高める必要があります。そのためには定期的に同じ設問を社員に回答してもらうパルスサーベイを実施し、これまでとは大きく違った回答をする社員がいないか、人事施策を行った後に組織全体でエンゲージメントが向上しているか等モニタリングすることが有効です。また、アンケートなどで収集された社員の声を分析することで、定量集計では気づきかなかった離職率改善のヒントを得ることができます。多機能型のタレントマネジメントシステムには、経営層と社員・従業員間の緊密な信頼関係を構築するのに役立つ、こうした機能が備わっています。
 

働き方改革を人事部で推進する必要が生じた

働き方改革の推進に伴ってタレントマネジメントシステムを活用し始めるというケースです。
 
企業が働き方改革を推進するには、テレワーク、フレックスタイム制、時差出勤、短時間社員、副業・兼業などの中でどの制度が自社に必要なのかを見きわめる必要があります。加えて制度を運用する過程でも、課題を見つけながら改善を加えていくことが求められます。
 
タレントマネジメントシステムはこうした働き方改革を推進するための基盤として役立ちます。
たとえば社員の能力やスキル、キャリアプラン、希望するワークスタイルなどについて情報を収集した人材データを分析し、必要な制度を設定することが可能です。また働き方改革を推進していく上で、各人の満足度をモニタリングすることもできます。
 

全社的に教育制度を見直すことになった

教育制度の見直しを契機としてタレントマネジメントの導入を進めるケースもよくあります。
 
従来の教育制度では、各種学習プログラムの管理が部門や拠点ごとに行われ、受講状況や効果を一元的に把握できないことが問題となりがちです。他にも、新人研修やOJTなどの内容が形骸化している、eラーニングの受講と効果について十分に把握できない、次世代リーダーの選抜や育成のための有効な方法が見い出せない、といった課題も見られます。
タレントマネジメントシステムの中には教育や人材開発関連の機能が搭載されているものがあり、個々の社員ごとの資質、希望、課題、将来性などに合致した教育とその後の効果測定を一気通貫で行い、アダプティブラーニングを実現することができます。

タレントマネジメントとは?意味と必要性、実践ステップを解説

人事部がタレントマネジメントを採用した事例

ここでは実際に人事部がタレントマネジメントを採用して成功した事例を2つ見てみましょう。具体的には、人材の採用・育成・配置・評価・抜擢などに関する機能を搭載したタレントマネジメントシステム「タレントパレット」の導入事例です。
 

Excelで管理していた人事データをシステムによる一元管理で効率化:ユナイテッド株式会社

同社では以前、人事評価や社員の異動履歴、等級の滞留年数などをすべてExcelで管理し、明確な運用ルールもないという状況が続いていました。これを改善したいというニーズがまずあり、さらにピープルアナリティクスにも取り組みたいとの理由でタレントパレットを導入しました。
 
導入後、最も活用頻度が高いのは「経営層への人事情報の共有や人事施策策定の際に、タレントパレットで情報を参照する」という用途です。導入後はタレントパレットにすべての人材データを集約したため、検索で必要な情報にすぐアクセスでき、顔写真や人事評価、異動履歴など関連情報も含めて出力できるようになりました。結果として、以前は数時間かかっていた作業が数十分程度にまで削減できました。
 
あわせて、現在は人事評価にもタレントパレットを活用しています。今後は従業員サーベイやハイパフォーマー分析も行っていきたいと考えているそうです。
 
※詳しくは、こちらの記事をご覧ください。
 

散在していたグループの人事情報をタレントパレットで統合して活用:カルチュア・コンビニエンス・クラブ株式会社

もともと自己申告や適性検査、評価情報、異動履歴、勤怠情報など従業員に関するデータは豊富に持っていたものの、すべてバラバラに保管されていたというのが同社の大きな課題でした。人材情報のデータベース化の構想も以前からありましたが、適切な手段を見つけられないままだったそうです。
 
そこでタレントパレットを導入して、それらの情報を統合。グループ会社全体の共通基盤として整備し、各事業会社がそれぞれ人材採用や育成のために活用するようになりました。またグループ会社の中には、リモートワーク化の推進に伴い、アンケート機能を用いた組織サーベイを通して組織のエンゲージメント向上を図っている会社もあります。ゆくゆくはタレントパレットを、メンバー育成におけるコミュニケーション基盤としても活用したいと考えているとのことです。
 
※詳しくは、こちらの記事をご覧ください。

現在の人事管理には課題が多い、もっと効率化・合理化が進められるはずだとお考えなら、タレントマネジメントシステムの導入をご検討ください。また、記事中でご紹介したタレントパレットは、人事にマーケティング思考を取り入れ科学的人事を実現するタレントマネジメントシステムです。時代の変化に対応できる人材マネジメント基盤の構築のために、ぜひお役立てください。