社員のスキルや意見を商品開発や人材配置に活かし、
新たな事業構造を開拓

課題:スキルの可視化、最適配置、経営意思決定のエビデンス

株式会社関家具

株式会社関家具
総務部 梅﨑 健二 様、
総務部タレントパレットシステム責任者 吉原 正浩 様

  • 株式会社関家具
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    業種小売・製造

    社員数518名

木工家具で古くから知られる福岡県大川市で、家具の輸入卸業を営む株式会社関家具。家具の卸売業界では国内トップクラスのシェアを誇り、全国に2,800軒に及ぶ得意先と、運営する直営店は28店舗。同時に、様々な業態に向けての商品開発・製造、ホテルコントラクト業態への商品提供、デザインなどの事業も展開しています。社員の意欲を伸ばしていく「社員に任せる経営」で、創業以来53年間赤字なしの経営を続けている稀有な業績を誇る同社。そんな関家具が、タレントパレットによってどのように業務効率化や人材データ活用を図ったのか、当時の課題や活用方法を伺いました。

目次:

膨大なExcelで管理していたあらゆる情報の一元化を図る

― タレントパレット導入に至った経緯やこれまでの課題について教えてください。

梅﨑様:昨今、各業界でDX化が進んでいますが、家具業界にもDX化の波は訪れており、弊社でもバックオフィスのデジタル化は急務となっていました。それまでの弊社は、社員のさまざまなデータをすべてExcelと紙で管理し、入社・退職一覧に社員の保険証番号、車両ナンバーなど、あらゆる情報を別々のExcelにまとめており、維持・更新だけでもひと苦労でした。

人事評価はもっと大変で、紙のフォーマットに全社員が手書きで記入。提出後、人事がExcelにまとめて評価作業を行っていました。紙なので保管の煩雑さはExcel以上。これを半年に一度行うだけでも通常業務を大きく圧迫します。このままの運用だと業務が回らなくなってしまうため、人事評価だけ他社のクラウドシステムを導入しましたが、弊社の評価制度となかなかフィットしない部分がありました。

弊社は物づくりと販売の部署の人員を最大化するために、管理部門は人員を抑える方針で経営しています。そのため、システムで工数を削減できるところは極力DX化していくのが理想です。どうしても人がやらなきゃいけないことに対して人員を割けるようにしたいという考えがありました。そんな中、業務効率の改善に向けて新しいシステムを探していたときに出会ったのがタレントパレットでした。

株式会社関家具様

― タレントパレットの導入を決めた理由は何でしたか。

梅﨑様社員データや人事評価を連動させてすべての情報一元管理できることです。入力や管理の項目を自社に合わせて細かくカスタマイズできるのも大変ありがたかったですね。初期設定さえきちんと済ませれば社内の状況に合わせて柔軟に使えること、取扱うシステムの画面がとてもシンプルで判り易く、使い易さも決め手でした。また別システムのデータも統合ができる点に加える点も魅力でしたね、更にコスト面も魅力でした。
導入検討段階ではさまざまな指標で10社以上と比較した結果、タレントパレットを選びました。

細かな工夫でシステム活用を促進、吸い上げた社員の声は新商品開発に活かす

― タレントパレットの活用方法について教えてください。

梅﨑様:タレントパレットを導入し、社員のデータを劇的に可視化できるようになりました。顔写真をクリックすると、その社員がどんな仕事をしているか、どんな趣味や特技があるか、どんな資格を所有しているかをすぐに見られます。それを一番喜んで活用しているのは我が社の社長ですね。毎日のようにタレントパレットにログインし、社員のプロフィールやPRコメントを読んで、時には本人に電話をかけるといった使い方もしています。

― 社長自らお電話をされるのですね。社員の方にお電話し、どんな話をされるのでしょうか。

梅﨑様:ちょっとしたコミュニケーションはもちろん、趣味や特技の内容から新規事業部やプロジェクトの立ち上げに誘うこともあります。建築士免許を持っている人に住宅事業部への発足を打診してみたり、社員の皆さんがたくさん持っている能力や資格、やりがいを最大限に引き出せるように常にお電話をしてありますね。

趣味の欄に「釣り」「キャンプ」と入れているメンバーに声をかけて、実際に釣りやキャンプ専用家具の商品開発チームが発足したりもしました。そこから生まれた商品ブランドもあります。釣り人による釣り人のための釣り具収納ブランド「ANGLIGHT」など、早速その部門は2021年12月より受注販売を開始しています。開発スタッフは、もちろん全員釣りが趣味。

タレントパレットを活用することで釣り好きやキャンプ好きを瞬時に可視化しプロジェクト化につなげる指標としても活躍しています、商品開発にあたりどのようなモノが欲しいのか、趣味や好きな方のリアルな声を反映することでモノづくりにつなげることができました。

メンバ実感モニタ

― 社員データを業務に結びつけた好例ですね。そのほかの機能はいかがでしょうか。

梅﨑様:社員全員にアンケートを取るだけでも500件以上の生きた情報が手に入るため、その内容を各部署が商品開発に活かすことも少なくありません。複数ある広告候補について「A案、B案、C案どれがいいですか?」と意見を聞くこともあります。また、商品アイデアの募集も取り始めています。

― アンケートの回答率を上げるためにしていることはありますか。

梅﨑様:よい回答を提出してくれた人には、タレントパレットで「サンクスポイント」を付与しています。獲得したで表彰するなどの社内のイベントも行いましたね。社員も自分のアイデアをアウトプットできる場ができ、目に見える形で還元もされる。ここぞというシーンには非常に効果的な方法です。また、パソコンだけでなくスマホからのアクセスが可能なのも回答しやすい点だと感じています。

アンケート・サンクスポイント

― タレントパレット全体の定着や推進のために工夫されたことはありますか。

吉原様:データ管理はタレントパレットに一元化できましたが、他の業務によっては別のクラウドシステムを使うことがあります。その中でなるべくログインを行って頂くためにタレントパレットを社内の業務の中心になるような工夫をしました。タレントパレットのトップページから社内で使う各システムへのリンクを設定し、ポータルサイトの役割も担っています。アクセスの入口をひとつにすることで使い勝手をアップするのが狙いです。

業務効率化だけでなく販売率やコミュニケーションの効果にも良い兆しが

― タレントパレットの導入によって、もたらされた効果を教えてください。

梅﨑様:大きく二つあって、一つ目は人事評価の効率化です。その期に成し遂げたこと、周囲からの360度評価などを踏まえて、各社員にはこれからどのように改善していくか、成長していきたいかを文章で提出してもらうようにしています。自分の言葉で目標をアウトプットすることでそのあとの実践につながりやすくなるのです。
これまでは社員が提出した内容を確認するだけでも一苦労だったのですが、いまは社員の記入内容はもちろん、これまでの評価結果や人事情報などすべてのデータがタレントパレットにまとまっていて非常に便利だと感じています。

ミッション機能

二つ目は、販売機会ロスの低減です。弊社では直営店のスタッフに月次アンケートに回答してもらい、接客や成約の件数、取り扱った商品、反省点などを尋ねています。その答えを自動集計して、営業方法の見直しや商品のブラッシュアップなど新たな施策に活かすことで、販売率向上を行っています。

― そのほか、社内で何か良い変化はありましたか。

梅﨑様個人間のコミュニケーションや自己研鑽が活性化されたと感じます。タレントパレットのプロフィールに書かれた「私は簿記が得意です」「CADが使えます」といったコメントを見て、お互いに「教えてもらえませんか?」といったやりとりが生まれているんです。社内勉強会などに発展する場合は、会社が費用を負担します。もともと個人の挑戦や成長をサポートする社風でしたが、より一層その空気が強まったように感じます。

社員の能力の可視化を進め さらなる発展へつなげる

― 今後、タレントパレットで試してみたいことはありますか。

梅﨑様:スキルチェックなどを通じて、社員の能力の数値化をしていきたいと思っています。例えば「スピード」「交渉力」「知識力」「説得力」など10の基準で個々のスキルを見える化し、社員の能力向上の為に教育訓練を行うといったことなども検討しています。また現在の人事評価の仕組みに満足せず、その時代にあわせて新たな形を模索していくことが大切だと思っています。

また、弊社で活躍できる人物像が明確になれば、今後の採用強化にも役立つと考えています。応募者にスキルチェックやエゴグラムを受けてもらうことで、弊社によりマッチする人材を見つけられると考えています。

スキル機能

― 最後に、タレントパレットの活用を通じて、どのような会社を目指していきたいかお聞かせください。

梅﨑様:社員の趣味や特技、関心をさまざまな業務に活かしていくのが大きな目標です。先ほど申し上げた商品開発や人事異動もそのひとつ。「やりたいことを、やりたい人に任せる」というのが、関家具の大切にしてきた社風です。その部分をいままで以上に後押しできるよう、今後もタレントパレットを使って社員のデータや希望をどんどん可視化していきたいと思っています。